2024年12月20日
毎日、仕事と育児の両立に辛くなっていませんか?時間に追われる日々の中で、「このまま続けていけるのかな」と不安になることもありますよね。
転職は新しい可能性を広げる選択肢の1つですが、「後悔したらどうしよう」という不安も自然な気持ちです。実は、後悔しない転職のために大切なのは、まず自分自身と向き合うこと。
この記事では、ワーママが後悔のない転職をするために自分と向き合う方法を紹介します。
転職を考え始めたとき、まず大切なのは立ち止まって考えることです。
今の状況を冷静に見つめ直し、どんな働き方が自分や家族にとって理想なのか、じっくりと考えてみましょう。
毎日の忙しさに追われていると、自分が本当は何を望んでいるのか、見失ってしまいがちですよね。何が辛くて、何を変えたいのかが、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
まずは自分の気持ちに正直に向き合い、ゆっくりと考える時間を作ってみましょう。
転職を考えるきっかけは人それぞれ異なりますが、その理由を明確にすることで、より良い選択ができるようになります。
ここでは、自分の気持ちを整理するための3つの方法をご紹介します。
毎日の出来事や感情の変化を記録することで、自分の気持ちのパターンが見えてきます。
スマートフォンのメモでも、手帳の片隅でもかまいません。「今日は嬉しかった」「ここで困った」など、素直な気持ちを書き留めていきましょう。
継続することで、自分の本当の思いが少しずつ見えてきますよ。
「転職したい」という思いの奥にある本当の理由を探るために、「なぜ」を繰り返してみましょう。
「なぜ、転職したい?」
「なぜ?仕事と家庭のバランスが取れていないと感じる?」
「なぜ?子どもとの時間が減ることが気になるの?」
このように「なぜ」を繰り返すことで、さまざまな要素が絡まっていることに気づけるはず。マインドマップやノートなどに書き出すと、自分の気持ちが可視化できて気づきもたくさん得られます。
性格診断やキャリア適性テストなど、客観的に自分を知るためのツールを活用してみましょう。
自分の性格タイプを理解し、適した仕事や環境を見つけるのに役立ちます。
自分の強みを理解し、育児や仕事において効率よくエネルギーを使える方法を見つけるのに役立ちます。
目の前の状況を把握できたら、次は未来の自分について考えてみましょう。
5年後、10年後、お子さんが成長した後、どんな生活を送っていたいですか?理想の未来に向かって、自分らしい働き方を探していくことが大切です。
今の不安や悩みだけでなく、将来の希望にも目を向けていきましょう。
仕事選びで大切なのは、自分の価値観に合っているかどうかです。そこで利用したいのが価値観診断。
厚生労働省に仕事の価値観を気軽に診断できる「価値観診断」があるので、自分の価値観を確認してみましょう。
価値観診断を通じて、自分が何を大切にしたいのか、優先順位を知ることができます。
「やりたいこと」は、突然思いつくものではありません。
「何をしているときが一番充実していると感じるか?」「仕事を通して、何を達成したいか?」「今の仕事で最もストレスを感じるのはどんなときか?」など、具体的な質問に答えていくことで、少しずつ見えてきます。
今までの経験で培ったスキルを紙に書き出してみましょう。仕事で身につけた専門知識だけでなく、育児で培った時間管理力や調整力なども、立派なスキルの1つです。
また、「やってみたい」と思う仕事や分野もぜひリストアップしてください。新しい可能性が見つかるかもしれませんよ!
誰にでも、自分ならではの強みがあります。例えば、「細かい作業が得意」「人との調整が上手」など、日常的に発揮している力を具体的に書き出してみましょう。
時には家族や同僚に「私の強みは何だと思う?」と聞いてみるのも良いかもしれません。自分では気づかない長所が見つかるはずです。
転職を考えるとき、期待と同時に不安も大きいですよね。その不安を解消するためには、具体的なリスクを把握し、対策を考えることが大切です。
特に、ワーママの場合は家計や家族への影響も重要なポイントとなります。自分の考えだけでなく家族と一緒に考え、共有していくことで、よりスムーズに進めていけるでしょう。
まずは現在の収支をしっかり把握することから始めましょう。固定費や教育費、将来必要となる支出なども含めて、家計の全体像を明確にすることが大切です。
例えば、手取り収入や月々の支出をExcelなどで表にまとめるのもおすすめ。普段から、家計簿アプリなどを使って手軽に家計を管理しておくと心配ありません。
転職に伴うリスクは大きく4つあります。
リスクの種類 | 具体的な内容 |
経済的リスク | ・収入の減少 ・退職金や福利厚生の喪失 ・転職活動にかかる費用 |
家族への影響 | ・生活リズムの変化 ・子どもの教育費への影響 ・家事分担の変更 |
キャリアリスク | ・スキルのミスマッチ ・新しい環境への適応 ・キャリアの中断 |
心理的リスク | ・ストレスの増加 ・自己効力感の低下 ・不確実性への不安 |
これらを事前に認識し、対策を考えることで、心の準備もできていきます。
お子さんの成長に合わせて、必要な支出や働き方も変化していきます。
例えば、教育費の増加や、学童保育の利用なども考慮に入れる必要がありますよね。5年後、10年後を見越したライフマネープランを作成することで、より現実的な転職の判断ができます。
ライフマネープランはテンプレートがダウンロードできたり、Excelで簡単に作成できたりするので、まずは自分の家庭の将来を見越してマネーライフプランを作成してみましょう。
以下のように、家族の年齢や収入、生活費、ライフイベントを書き出すだけで、未来に対する解像度が高くなります。
年次 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2028年 | 2029年 | 2030年 | 2031年 | 2032年 | 2033年 |
家族構成 (年齢) | 妻35歳夫35歳子3歳 | 妻36歳夫36歳子4歳 | 妻37歳夫37歳子5歳 | 妻38歳夫38歳子6歳 | 妻39歳夫39歳子7歳 | 妻40歳夫40歳子8歳 | 妻41歳夫41歳子9歳 | 妻42歳夫42歳子10歳 | 妻43歳夫43歳子11歳 | 妻44歳夫44歳子12歳 |
収入 | 700万円 | 720万円 | 740万円 | 760万円 | 780万円 | 800万円 | 820万円 | 840万円 | 860万円 | 880万円 |
生活費 | 300万円 | 310万円 | 320万円 | 330万円 | 340万円 | 350万円 | 360万円 | 370万円 | 380万円 | 390万円 |
保険料 | 40万円 | 40万円 | 40万円 | 40万円 | 40万円 | 40万円 | 40万円 | 40万円 | 40万円 | 40万円 |
教育費 | 30万円 | 30万円 | 50万円 | 60万円 | 80万円 | 90万円 | 90万円 | 100万円 | 100万円 | 120万円 |
貯蓄 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 120万円 | 120万円 | 120万円 | 120万円 | 130万円 |
残額 | 230万円 | 240万円 | 230万円 | 230万円 | 220万円 | 200万円 | 210万円 | 210万円 | 220万円 | 200万円 |
解説 | 保育料開始 | 保育費継続 | 幼稚園入学教育費増 | 小学校準備 | 小学校入学 | 教育費増加 | 習い事費用増 | 中学校準備費用 | 中学校進学教育費増 |
働き方の選択肢は、近年ますます多様化しています。子育てと両立しやすい制度も増えてきました。自分自身や家族のライフスタイルに合った働き方を見つけることで、理想の仕事と育児の両立が叶うかもしれません。
それぞれの働き方には特徴があり、例えば正社員なら安定性がある一方で、時間の制約も生じやすいもの。また、フリーランスなら時間の自由は効く反面、収入の変動というリスクも考える必要があります。
代表的な働き方のメリット・デメリットを表にまとめてみました。優先したいポイントと照らし合わせながら考えてみましょう。
働き方 | メリット | デメリット |
正社員 | 収入や雇用が安定している福利厚生が充実・キャリアの継続性がある | 時間的な制約が多い・転勤の可能性がある残業や急な対応が必要な場合も |
フレックスタイム制 | 保育園の送迎時間に合わせた勤務が可能生活リズムに合わせた勤務時間設定 | コアタイムがある場合が多い時間管理の自己管理が必要 |
時短勤務 | 育児との両立がしやすい子どもと過ごす時間の確保 | 給与が減額される・ キャリアの停滞の可能性責任ある仕事を任されにくい |
テレワーク・リモートワーク | 通勤時間の削減・時間を有効活用できる子どもの急な体調不良に対応しやすい | 仕事とプライベートの切り分けが難しいコミュニケーションに工夫が必要 |
正社員+副業 | 新しいスキル習得が可能将来の選択肢が広がる | 時間管理が難しい・体力的な負担増本業への影響の可能性 |
フリーランス | 時間の融通が利く収入上限なし・仕事の選択が自由 | 仕事の確保が必要収入が不安定・福利厚生なし |
起業・独立 | 自分の裁量で仕事ができるやりたいことの実現・収入上限なし | リスクが大きい準備資金が必要・責任が重い |
自分なりのペースで進められる転職準備が、後悔のない選択につながります。理想の働き方が見えてきたら、具体的な行動計画を立てていきましょう。
完璧を目指す必要はありません。自分らしい方法で、一歩ずつ前に進んでいきましょう!
漠然とした不安や希望を、具体的な目標に変えていくことが大切です。
「育児と両立できる時短勤務の仕事を見つけたい」「在宅ワークで安定した収入を得たい」など、できるだけ具体的に書き出してみましょう。
明確な目標があれば、次の一歩が見えてきます。
目標に期限を設定することで、行動が具体的になっていきます。例えば「半年以内に転職活動を始める」「1年後までに新しい働き方に移行する」など期限を区切ります。
時間軸があることで、必要な準備も見えてきますよ!
働くママは忙しく、なかなかまとまった時間の確保は難しいことが多いですよね。そこで、大きな目標を小さな行動に分解していきましょう。
例えば「今月は情報収集・自己分析」「来月は履歴書作成・応募先選定」など。少しの時間でも確保できれば、小さな行動を進めていくことができます。
スケジュール帳に記入していったり、タスクとして一覧表にしたりすることで、この先の進め方がはっきりしてきます。
転職は不安もありますが、新しい可能性への扉を開く機会でもあります。立ち止まって自分と向き合い、家族とじっくり話し合い、そして自分らしい働き方を見つけていく。その過程こそが、後悔のない転職への近道となるのです。
焦らず、慌てず、自分のペースで考えていきましょう。同じように悩み、決断してきた人たちがたくさんいます。一人で抱え込まなくても大丈夫。きっと、あなたらしい理想の働き方は見つかるはずです。
新しい一歩を踏み出す勇気を持ったあなたを、心から応援しています!